切開リフトをためらう最大の理由「傷跡・ピエロ耳・不自然さ」への不安

「フェイスラインのたるみを根本からなくしたいけれど、切開リフトは傷跡が残りそうで怖い」
「切開手術を受けると、耳たぶが下に引っ張られて伸びたり(ピエロ耳)、顔が引っ張られたように不自然になりませんか?」
40代〜60代を中心に、本格的なリフトアップをご検討中の方からこのようなご不安を多くいただきます。
切開リフト(フェイスリフト)は、伸びて余ってしまった皮膚を根本的に取り除き、5〜10年単位の長期的な若返りを叶える素晴らしい治療法です。しかし一方で、「2年ももたなかった」「傷跡が目立つ」「耳の形が変わってしまう」といった失敗談を目にして、一歩を踏み出せない方が多いのも事実です。
実は、切開リフトで傷跡が目立ったり不自然な仕上がりになる原因は、「皮膚だけを強く引っ張って縫い合わせていること」にあります。
今回は、20年間の脳神経外科医としての執刀経験と微細な顔面解剖学の知見に基づき、「なぜ正しくSMAS筋膜を処理すれば傷跡が目立たず、自然な若々しさを再現できるのか」について、分かりやすく解説いたします。
切開リフトで自然に若返るための鍵は「SMAS筋膜での引き上げ」

皮膚だけで引っ張るとどうなるか?
お顔のたるみを改善しようとするとき、もし皮膚の表面だけを強く引っ張って切り取ってしまうと、以下のような問題が生じます。
傷跡の広がり・肥厚: 縫い合わせた皮膚に常に強い引っ張り力(テンション)がかかり続けるため、傷口が引っ張られて幅が広くなったり、赤く盛り上がって目立ってしまいます。
耳たぶの変形(ピエロ耳・Pixie ear): 耳の前後の皮膚に過剰な張力がかかることで、耳たぶが下方向へ引きずられて細長く変形してしまいます。
表情の引きつれ: 表情筋の動きを無視して皮膚を横に引くため、笑ったときに不自然なつっぱり感が出ます。
SMAS筋膜と支持靭帯(リガメント)を直接引き上げる「真の切開リフト」のアプローチ
本当に美しく自然な仕上がりを作るためには、「皮膚ではなく、深層にあるSMAS(スマス)筋膜を引き上げること」が絶対条件です(Tonnard et al., 2002)。
SMAS筋膜とは、お顔の表情筋と皮膚の間にある頑丈な薄い膜の層です。さらに、皮膚を骨に固定している貝柱のような「支持靭帯(リガメント)」を適切に処理した上で、このSMAS筋膜を斜め上へしっかり引き上げて強固に固定します。
深層の筋膜でたるみを100%引き上げるため、表面の皮膚には一切の引っ張り力(テンション)がかかりません。 余った皮膚は無理に引っ張ることなく、自然に重ね合わせて余剰分だけを優しく切り取ります。
傷跡を目立たせないための2大原則:耳周囲の解剖と「無緊張縫合」

当院が切開リフトにおいて徹底している、傷跡を目立たせないための2大原則をご紹介します。
1. 耳の凹凸・シワ・毛流に沿った切開線の設計
切開線は、ただ直線的に切るのではなく、耳の軟骨のフチ(耳珠のカーブ)や耳たぶの裏側の自然なシワ、髪の毛の生え際の中に隠れるように立体的にデザインします。傷跡が「お顔の自然な陰影や髪の毛」に完全に溶け込むため、術後数ヶ月が経過して赤みが引くと、至近距離で見てもほとんど気づかれないレベルに馴染みます。
2. 皮膚にテンション(張力)をかけない「無緊張縫合」
傷跡を綺麗に治すための外科の鉄則は「無緊張縫合(むきんちょうほうごう)」です。
深層(SMAS筋膜・真皮下層): 溶ける強固な糸でしっかりと組織を固定し、引き上げの力をすべて深層で受け止められるような処置を行います。
表層(皮膚表面): 髪の毛よりも細い極細の医療用糸を使い、皮膚と皮膚の断面を寸分の狂いもなく精密に合わせるだけにとどめます。
皮膚の縫合部に全く張力がかからないため、傷口が綺麗にふさがり、術後の傷跡が白く目立たない一本の細い線へと治癒していきます。
脳神経外科20年の知見がもたらす「圧倒的な安全性」

切開リフトは高度な外科手技を要するため、執刀医の解剖学的知識と技術力が安全性を大きく左右します。
顔面神経と血管の走行を熟知した精密な剥離
耳の周りや頬の深部には、顔の表情を動かす「顔面神経」や主要な動静脈が網の目のように走行しています。
院長は20年間にわたり脳神経外科医として、顕微鏡下でミリ単位以下の微細な神経・血管を温存する開頭手術を多数手がけてきました。また留学では頭部解剖を専攻しており頭部表面の解剖学的な知識を深めて、下顎の奥にできる腫瘍(副咽頭間隙腫瘍)の新しい手術アプローチで論文の掲載( Sato et al. 2020)があるなど頭部の解剖については深い知識があります。
この経験を活かし、神経の走行層を完全に把握した上でSMAS層を精密に剥離するため、神経損傷のリスクを極限まで抑えた安全な手術を行います。
出血を最小限に抑える止血技術と短ダウンタイム
微細な血管の止血を丁寧かつ徹底して行うことで、術後の内出血や腫れを最小限に抑え、日常生活への早期復帰を可能にします。
糸リフト・マシン治療との住み分けと術後メンテナンス

切開リフトは非常に優れた治療ですが、お顔の状態によっては切開以外の選択肢が最適な場合もあります。
| 治療法 | 適応となる主な原因 | 治療のアプローチ |
|---|---|---|
| 糸リフト | 脂肪の下垂(20代後半〜40代) | 脂肪層〜SMAS直上を引き上げる |
| HIFU | 深層の筋膜の緩み | ニューダブロ2.0等でSMAS筋膜を引き締める |
| ソフウェーブ | 肌表面のハリ低下・小じわ | 独自のSUPERB超音波で真皮コラーゲンを増やす |
| 切開フェイスリフト | 皮膚の余剰(伸び)が強い(50代以降) | MACSリフト等でSMAS層から根本的に引き上げる |
当院では、糸リフトからマシン治療、切開リフトまで全ての治療を自ら執刀・提供しているため、「まだ切開する必要がない方」には糸リフトやマシン治療をご提案し、「糸リフトでは限界がある方」にのみ切開リフトをご案内するという、客観的で正直な適応診断を行っています。
【まとめ】切開リフトの執刀医は「熟練した技術と解剖知識」で選ぶ

正しくSMAS筋膜を引き上げ、無緊張で縫合すれば「傷跡が目立たず、驚くほど自然で長期的な若返り」が得られる非常に完成度の高い治療です。
- 傷跡が心配で切開に踏み切れない方
- 糸リフトを繰り返してきたが、そろそろ根本的な治療を受けたい方
- 自然で周囲にバレない上品な若返りを求めたい方
通常の病院でも大きな手術を受ける場合は経験のあるベテラン医を希望されることが多いと思います。切開リフトは侵襲が大きく美容外科の中では大きな手術の範疇に入ります。外科的技術を最大限駆使して行う施術なので、しっかりとした外科経験のある医師選びをしましょう。ポイントはどれくらいの外科経歴があるのか公開されている医師を選ぶことです。美容外科ではキャリアがある医師は必ずその経歴を公表しています。注意したいのは卒業年、医師歴何年か具体的に記載されていない場合です。公表するとキャリアが浅いということがばれてしまうので記載されていない可能性が高いです。
当院では、20年の脳神経外科医としてのキャリアに基づき、安全性を最優先にした精密な切開リフトをご提供しております。まずは無料カウンセリングにて、お気軽にお悩みをお聞かせください。
執筆・監修医師: 佐藤 光
アトラクレアビューティークリニック新宿では、頭部解剖を学びに2年間の米国留学経験のある、繊細な技術を20年間磨き続けてきた元脳神経外科医の院長が、解剖学的な知見をもとに注入・リフトアッププランを設計します。
当院は新宿駅から徒歩1〜2分と通いやすく、施術後のダウンタイムにも配慮しています。自分に合うたるみ治療を選びたい方は、まずは無料カウンセリングでご相談ください。ご予約はWeb・LINE・お電話から承っています。
【クリニック情報】
| 電話番号 | 03-6273-6255 |
| 住所 | 東京都渋谷区代々木2-7-5 EX-SIDE 南新宿6F |
| アクセス | JR新宿駅 新南口から徒歩2分 京王線・都営地下鉄 新宿駅A1出口から徒歩1分 小田急線 南口改札から徒歩2分 |
| 休診日 | 日、不定休(※最終週のみ土日休診) |
| ご予約 | LINE予約はこちら Web予約 お電話 |
独自理論・治療方針
5層理論 (5 layer theory) 顔の組織を解剖学的に5つの層に分類し、各層に最適なアプローチを組み合わせる独自のメソッド。脳外科医としての解剖学的な知見を活かし、表面的な美しさだけでなく、土台からの根本的な若返りと美の構築を実現します。
解剖学に基づいた柔軟で客観的なアプローチ 解剖マニアの院長が解剖学的な視点から客観的に効果を評価し、患者様にとって真に必要な施術をご提案します。また、糸やインプラントを使用する施術についても、適応を見極めた上で効果的な選択肢として積極的に取り入れています。
得意とする施術・注力分野
【専門施術】
- 切開フェイスリフト
- 糸リフトとヒアルロン酸注入のコンビネーション治療(シルキー・オーバルライン)
- ナチュラルシリコン豊胸 プリザベ(Preservé)
【先進医療機器を用いたコンビネーション治療】
- 痛みもダウンタイムも抑えた無針水光注射 シナージェット(Synerjet)
- 真皮を引き締める厚労省認可医療機器 ソフウェーブ(Sofwave)
- RFとHIFUを1ショットで同時照射する唯一の機器 ニューダブロ2.0(New Doublo 2.0)
8. 参考文献(References)
- Tonnard, P., Verpaele, A., Monstrey, S., Van Landuyt, K., Blondeel, P., Boeckx, W., & Vanderstraeten, G. (2002). Minimal access cranial suspension lift: a modified S-lift. Plastic and Reconstructive Surgery, 109(6), 2074–2086.
- Mendelson, B., & Wong, C. H. (2012). Changes in the facial skeleton with aging: implications and clinical applications in facial rejuvenation. Aesthetic Plastic Surgery, 36(4), 753–760.
- Stuzin, J. M., Baker, T. J., & Gordon, H. L. (1992). The relationship of the superficial and deep facial fascias: relevance to rhytidectomy and SMAS plication. Plastic and Reconstructive Surgery, 89(3), 441–449.
- Suh, D. H., Jang, H. W., Lee, S. J., Lee, W. S., & Ryu, H. J. (2015). Outcomes of polydioxanone knotless thread lifting for facial rejuvenation. Dermatologic Surgery, 41(6), 720–725.
- Brown, B. N., Londono, R., Tottey, S., Zhang, L., Kukla, K. A., Wolf, M. T., Daly, K. A., Reing, J. E., & Badylak, S. F. (2012). Macrophage phenotype as a predictor of constructive remodeling following the implantation of biologically derived surgical mesh materials. Acta Biomaterialia, 8(3), 978–987.
- Hikari Sato , Yoichi Nonaka, Udom Bawornvaraporn , Takanori Fukushima 4Preauricular retromandibular trans tympanic plate and styloid process keyhole approach to parapharyngeal lesions: a laboratory studyActa Neurochir (Wien) 2020 Mar;162(3):661-669. doi: 10.1007/s00701-020-04217-9. Epub 2020 Jan 21.





