記事の要点まとめ(Key Takeaways)
医学的根拠: たるみの原因は単一ではありません。「皮膚(真皮)の菲薄化・コラーゲン減少によるハリ不足」と、「SMAS筋膜・脂肪層の下垂による輪郭のもたつき」は発生する解剖学的層(深さ)が異なります。過去にハイフで効果を感じにくかったり「頬がこけた」と感じた方は、狙うべき層と照射機器のミスマッチが原因です。
マシンの特性と機序:
・ソフウェーブ(Sofwave): 真皮中層(深さ1.5mm)を独自のSUPERB™(円筒状超音波)で均一に加熱。脂肪層に影響を与えないため「頬こけ」のリスクなく、皮膚表面のタイトニング・小ジワ・首のたるみを強力に改善します。
・ニューダブロ2.0(New Doublo 2.0): 世界初の「HIFU(高密度焦点式超音波)+RF(高周波)」二者同時照射マシン。SMAS筋膜(3.0〜4.5mm)の土台を引き締めつつ、RFで周囲組織を面で温めることで、痛みを抑えながら脂肪のボリューム減とリフトアップを同時に実現します。
臨床での適応と相乗効果: 皮膚が柔らかく小ジワ・毛穴・ハリ低下が気になる方はソフウェーブ、脂肪の重みや二重顎・フェイスラインのたるみが気になる方はニューダブロ2.0が第一選択。さらに無針水光注射「シナージェット」を用いた肌育製剤(ジュベルックやプロファイロ ストラクチュラ等)を組み合わせることで、細胞レベルでのコラーゲン再構築が可能になります。
執筆・監修: アトラクレアビューティークリニック新宿 院長 佐藤 光(元・脳神経外科専門医・医学博士)
ハイフを受けたのに「変わらなかった」「こけてしまった」あなたへ

「たるみが気になって話題のハイフを受けたけれど、あまり変化が分からなかった」
「ハイフを受けたらフェイスラインは少し上がった気がするけれど、頬がこけてやつれて見えてしまった…」
「ソフウェーブとハイフ、どちらが自分に向いているのか知りたい」
20代後半から50代の女性から、このようなご相談を非常に多くいただきます。
「たるみ治療=とりあえずハイフ」と考えられがちですが、実はハイフが万能なわけではありません。たるみ改善で最も重要なのは、「自分のお顔のどの深さ(層)が原因でたるんでいるのか」を正しく診断し、その層にピンポイントでエネルギーを届けることです。
お顔は「5つの層(レイヤー)」で成り立っている
顔の構造は外側から深部に向かって、以下の5つの層で構成されています。
- 第1層:皮膚(表皮・真皮):厚さ約1.5〜2mm。コラーゲンやエラスチンが豊富で、肌のキメ・ハリを保つ
- 第2層:浅層脂肪層(皮下脂肪):ふっくらとした若々しい丸みを作る
- 第3層:SMAS層(表在性筋膜):深さ3.0〜4.5mm。表情筋と連動し、お顔全体を面で支える膜
- 第4層:深層脂肪層・支持靭帯(リガメント):骨と筋膜・皮膚を強固につなぐ固定ロープ
- 第5層:骨膜・骨:すべての土台
従来のハイフは主に「③SMAS層(深さ3.0〜4.5mm)」をターゲットにしており、筋膜を熱で引き締めるのが得意です。しかし、「①皮膚(真皮)自体の弾力低下や伸び」が主原因の場合、いくら深いSMAS層を熱収縮させても肌表面のたるみや小ジワは改善しません。
また、皮下脂肪がもともと薄い方に深部のHIFUを過剰に照射すると、脂肪が減少して「頬のこけ」を招いてしまうことがあります。
治療の解剖学的アプローチとマシン徹底比較

当院では、患者様のお顔立ちやたるみのタイプに合わせて「ソフウェーブ」と「ニューダブロ2.0」を使い分け、必要に応じて肌育注射を組み合わせています。
さらに無針水光注射のシナージェットを用いて皮膚表層の悩みについても痛みを抑えながらアプローチする方法をとっています。
| 比較項目 | ソフウェーブ(Sofwave) | ニューダブロ2.0(New Doublo 2.0) | 一般的な従来型単一HIFU |
|---|---|---|---|
| 照射エネルギー | 次世代超音波(SUPERB™) | HIFU+RFの二者同時照射 | HIFU(高密度焦点式超音波)のみ |
| アプローチする深さ | 真皮中層(深さ1.5mm均一) | 真皮〜SMAS筋膜(1.5-4.5mm) | SMAS筋膜中心(3.0/4.5mm) |
| 熱凝固の形状 | 円筒状(3Dシリンダー状) | 点状(ドット)+RFの立体的な加熱 | 微小な点状(ドット) |
| 脂肪への影響 | 頬こけリスクなし | 脂肪溶解をコントロール可能 | 脂肪萎縮・こけのリスクあり |
| 痛み・ダウンタイム | 冷却機能付き。チクチク感 | 痛みが大幅に緩和 | 骨に響く特有の鈍痛 |
| 得意なお悩み | 皮膚のたるみ、小ジワ、首 | フェイスライン、二重顎 | フェイスラインの引き締め |
| 向いているタイプ | 皮下脂肪が薄い方、肌が柔らかい方 | 脂肪の重みがある方、輪郭崩れ | 一般的なたるみ予防 |
① ソフウェーブの強み:真皮1.5mmのコラーゲン高密度再生
ソフウェーブ最大の特徴は、独自のSUPERB™(スパーブ:Synchronous Ultrasound Parallel Beam)テクノロジーです。7本の円筒状超音波ビームを平行に照射し、神経や脂肪層を傷つけることなく、真皮中層(1.5mm)のみを60〜70℃に均一加熱します。
これにより、皮膚自体のコラーゲン・エラスチン産生が劇的に促進され、アイロンをかけたように肌表面がピンと張る「タイトニング効果」をもたらします。
② ニューダブロ2.0の強み:HIFU×RFのシナジー効果
従来のHIFUは「点(ドット)」で熱を入れるため、照射ムラが生じやすく痛みが強いという難点がありました。
ニューダブロ2.0は、HIFUの点照射とRFの面照射を同時に行う世界初の特許技術を搭載。超音波で深部SMAS層を引き締めながら、高周波が周囲の結合組織を均一に温めるため、エネルギー効率が高まり、痛みを大幅に軽減しながら立体的かつ強力なリフトアップを実現します。
③ 「シナージェット(無針水光注射)」による肌育の相乗効果
熱エネルギーを与えるマシン治療に加え、当院では無針水光注射「シナージェット」を用いて、ジュベルック(PDLLA製剤)やプロファイロ ストラクチュラ、スキンプラスなどの肌育製剤を真皮層へ均一に導入します。
マシンの熱刺激と肌育製剤の自己コラーゲン増生作用が合わさることで、肌のハリ感とリフトアップの持続期間が飛躍的に向上します。
学術的エビデンス・臨床データの検証

引用文献・臨床エビデンス
- 論文タイトル: Prospective multicenter clinical study of a novel parallel beam ultrasound device for facial lifting and wrinkle reduction.
- 著者: Taub AF, Keller G, Werschler WP, et al.
- 掲載誌・発行年: Dermatol Surg, 2021; 47(12): 1567-1572.
- DOI / PubMed ID: https://doi.org/10.1097/DSS.0000000000003222 (PMID: 34797832)
【研究の要点・結論】
新規パラレルビーム超音波(ソフウェーブ)を用いた顔面・頚部のタイトニングおよびシワ改善に関する多施設共同前向き臨床試験。被験者84名を対象とした検証において、治療後3ヶ月時点で独立評価医の88%が顔面・首の有意なたるみ改善・リフト効果を認定した。また、被験者の72%が小ジワの顕著な改善を報告し、重篤な有害事象や脂肪萎縮(頬こけ)は一切認められなかった。
【解剖学・機序への示唆】
真皮深層〜中層(1.5mm)を選択的かつ均一に熱変性させることで、脂肪組織を損傷することなく真皮コラーゲン線維の再構築(ネオコラゲネシス)が強力に誘導されることが医学的に立証されています。
専門医による臨床考察(Expert Clinical Perspective)

なぜ「マシン選び」で失敗してしまうのか?
臨床現場でよく見かけるのは、「顔のお肉が薄く、皮膚がたるんでいる方」にSMAS層をターゲットとするHIFUを何回も照射してしまい、ますます頬がこけて老けた印象になってしまっているケースです。逆に、「脂肪の厚みがあり、二重顎が目立つ方」に真皮層中心のソフウェーブだけを照射しても、深部の重みを持ち上げることはできません。
当院のアプローチ:脳神経外科20年の解剖知見に基づく「層別オーダーメイド照射」
当院院長の佐藤光は、脳神経外科医として頭蓋底手術(ミリ単位の精密手術)を20年執刀し、米国Duke大学で微細解剖を学んできました。
顔面神経・血管走行の完全な把握:神経麻痺や不要な組織損傷を回避する安全な照射ルートを設計。
皮膚厚・脂肪量の精密診断:「右頬はニューダブロ2.0で脂肪をタイトニングし、目元や首、薄い左頬はソフウェーブで真皮を引き締める」といった、ミリ単位の部位別・層別ハイブリッド照射を行います。
肌育〜切開まで一貫した総合治療:マシンで引き締めるべきか、シナージェットで肌を育てるべきか、糸リフトや切開リフトで物理的に引き上げるべきかを中立的に判断します。
リスク・合併症および注意点

照射時の熱感・痛み: ソフウェーブはパチパチとした熱感、ニューダブロ2.0は奥に響く温感があります。当院ではクーリングや無針水光注射で徹底的に痛みを抑えるマシーンを採用しています。痛みを最小限に抑えますので、長時間待つことになる麻酔クリームについては原則勧めていません。また不安な方はジャーナバックスという非常に強力な鎮痛薬のご用意もあります。痛みを抑え、麻酔クリームのために患者様の貴重な休日の時間を取らせないように配慮を行っています。痛みに関して不安なことはご相談ください。
術後の赤み・むくみ: 照射直後にほんのりピンク色になることがありますが、数時間〜翌日には自然に落ち着き、当日からメイクが可能です。
熱傷・神経麻痺リスク: 適切な出力設定と解剖学に沿ったプローブ操作を行うことで、火傷や神経損傷のリスクを極限まで低減しています。
【まとめ】あなたのたるみに最適な「正解」を見つけるために

たるみ治療において、「最新の機器だから誰にでも効く」ということはありません。「自分のお肌の衰えが、真皮にあるのか、筋膜にあるのか、脂肪の下垂にあるのか」を見極めることが何より大切です。
「ハイフを受けたけれど満足できなかった」「自分の顔にはソフウェーブとニューダブロ、どちらが合うの?」と迷われている方は、ぜひ一度当院の無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。解剖学的見地から、あなたのお顔立ちに最も適したオーダーメイドプランをご提案いたします。
よくある質問(FAQ)

Q1. ソフウェーブとハイフ(HIFU)の決定的な違いは何ですか?
【結論】アプローチする「深さ」と「得意な効果」が異なります。
ソフウェーブ: 真皮中層(深さ1.5mm)に作用し、皮膚表面のタイトニング・小ジワ・ハリ低下を改善します。皮下脂肪に影響を与えないため、「頬がこけやすい方」でも安全に全顔照射できます。
ハイフ(ニューダブロ2.0): 深部SMAS筋膜(深さ3.0〜4.5mm)に作用し、下垂した組織の土台を引き締め、脂肪のボリュームをすっきり整えます。「フェイスラインの重みや二重顎」が気になる方に適しています。
Q2. SNSで「ハイフを受けると頬がこけて老ける」と見ましたが本当ですか?
【結論】皮下脂肪がもともと薄い方が、深部に強いHIFUを過剰照射するとこけるリスクがあります。
脂肪の厚みには個人差があるため、顔にお肉が少ない方にSMAS層や脂肪層へ強い超音波を照射すると、必要な脂肪まで萎縮してやつれ感を招いてしまいます。当院では解剖学的診断に基づき、こけやすい部位には脂肪層に影響しない「ソフウェーブ」を選択するなど、ミリ単位で機器を使い分けています。
Q3. 施術時の痛みはどのくらいですか?麻酔は必要ですか?
【結論】ニューダブロ2.0は従来のハイフに比べて痛みが大幅に軽減されており、ソフウェーブは麻酔クリームにより快適に受けていただけます。
ニューダブロ2.0: HIFU(点)と高周波RF(面)を同時に照射するため、従来の単一HIFU特有の「骨に響くズーンとした鈍痛」が大幅に緩和されています。
ソフウェーブ: パチパチとした熱感があります。当院では照射前に高濃度の麻酔クリームを塗布し、機器内蔵の強力な接触冷却(ソフクール™)を併用することで、痛みを最小限に抑えています。
Q4. 1回で効果は出ますか?効果はどのくらい持続しますか?
【結論】直後から組織の引き締まりを実感でき、2〜3ヶ月後にコラーゲン新生がピークを迎えます。持続期間は約6ヶ月〜1年間です。
熱変性による直後の即時タイトニングに加え、創傷治癒反応によって数ヶ月かけて自己コラーゲン・エラスチンが再構築されます。さらに無針水光注射「シナージェット」による肌育製剤(ジュベルック等)を組み合わせることで、ハリ感とリフト効果の持続力を一段と高めることが可能です。
参考文献・学術論文(References)
- Taub AF, Keller G, Werschler WP, et al. Prospective multicenter clinical study of a novel parallel beam ultrasound device for facial lifting and wrinkle reduction. Dermatol Surg. 2021;47(12):1567-1572. https://doi.org/10.1097/DSS.0000000000003222
- Mendelson BC, Wong CH. Changes in the facial skeleton with aging: implications and clinical applications in facial rejuvenation. Aesthetic Plast Surg. 2012;36(4):753-760. https://doi.org/10.1007/s00266-012-9904-0
- Savoia A, Accardo C, Vannini F, Di Pasquale B, Baldi A. Outcomes in thread lift for facial rejuvenation: a study of 100 patients. Dermatol Ther (Heidelb). 2014;4(1):103-114. https://doi.org/10.1007/s13555-014-0050-3
執筆・監修者プロフィール&当院について

執筆・監修医師: Person 佐藤 光
役職・所属: アトラクレアビューティークリニック新宿 院長
経歴・専門: 脳神経外科医専門医として神の手と称される福島孝徳医師に師事し、頭蓋底手術を専門として20年の臨床経験。美容外科医へ転身後は顔面解剖学および組織再生の知見に基づく精密な多層アプローチを提唱。再生医療の研究で博士号を取得し、米国Duke大学2年間の留学で解剖を学ぶ。
電話番号: 03-6273-6255
住所: Place 東京都渋谷区代々木2-7-5 EX-SIDE 南新宿6F
アクセス: JR新宿駅新南口徒歩2分、新宿駅A1出口徒歩1分
休診日: 水・日※最終土曜日(その週は水曜営業)
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